うさぎの牧草は

~はじめに~

牧草大地
一昔前にはうさぎに牧草を与えると言う給餌方法はまだまだ馴染みが無く、手軽に牧草を入手することも 難しく、基本的にはお野菜がメイン、ペレットでさえもそんなに豊富に種類はありませんでした。 アメリカンラビットが日本に多く入ってくるようになった頃(15~16年ほど前です)から少しずつうさぎに牧草を与えることが推奨され始め、そして現在に至ります。

牧草いろいろ

牧草といってもいろいろな種類があります。
うさぎを飼っておられる皆さんにはやはり「チモシー」が一番 馴染みが深いのではないでしょうか。
チモシー以外にも多くの優れた牧草があります。
うさぎさんの食事のテクスチャを変えてあげるために、レパートリーを増やしてみるのも 良いでしょう。

チモシーヘイ

ヨーロッパ原産の多年草で5〜15cmの長い穂が特徴です。
馬糧用をはじめ、酪農や肥育にも用いられるチモシーは、アルファルファに並んで 乾牧草の代表格です。
しっかりと繊維質を補うことが出来てローカロリーなのでうさぎさんの 健康のためには今や欠かせないものとなっています。

冷涼な気候を好む多年草で、条件が良ければ3番刈りまで収穫できます。
1番刈りが一番繊維質が高く、2番、3番になるにつれ繊維質の量は減ってきます。
その代わりに、たんぱく質があがり嗜好性が上がっていきます。

当店でお取り扱いしているプレミアムチモシーはJRAの一流競走馬たちも食しております。
繊維質が豊富で低カロリーの為、うさぎさんにも好きなだけ食べさせてあげてください。

高繊維、低蛋白ですが、消化性に優れています。(エネルギーに変わる率が高い)

ほとんどがアメリカ、カナダ産で一部に国産のものもあります。

オーチャードグラス

オーチャードグラスアフリカ原産で、チモシーと並びイネ科の代表的な多年草です。
こちらも再生力が強いので条件によっては4番刈りまで収穫できます。

甘い薫り高い牧草で、たいていのうさぎさんは喜んで食べて
くれます。

日本の気候に適しているので広く栽培もされているようですが
国産のオーチャードグラスは今までにまだ出会ったことはありません。
現在うさぎさん用に流通しているものはほぼアメリカからの輸入に
なります。
チモシーと同じような感覚でたっぷりと与えて頂けます。

オーツヘイ

オーツヘイ中近東が原産と言われるイネ科の牧草です。
燕麦(エンバク)が生ると言えば「あぁ!」と思い浮かべられる方も 多いのではないでしょうか。
ちなみにご存知の方も多いかと思いますがこの燕麦はオートミールなのです。
人もうさぎもおいしいものは一緒ですね(笑) 話を元に戻しまして、このオーツヘイは燕麦がなる前に青刈りした ものです。
嗜好性が高く繊維質も高いので喜んで食べてくれる子も多いです。 普段の牧草に混ぜて与えたり、元気・食欲が落ちている時などにも 元気を取り戻すきっかけ作りに与えても良いでしょう。
当店で取り扱っているオーツヘイは特に甘みが強く嗜好性が高いと言われる オーストラリア産のものになります。

バミューダヘイ

バミューダヘイアフリカ原産のイネ科の多年草で耐暑性、耐干性に優れています。 芝生用に栽培したものを青刈りし、乾燥、圧縮しています。
水分がしみこみ難く、通気性が良いので敷き牧草として大変優れています。
当店では、出産用に産箱に使用するほか、足裏保護に使用をお勧めしております。 プラスチックマットを使用できないうさぎさんにお勧めです。
もちろん、イネ科のローカロリー牧草なので食べても安心です。
結構喜んで食べる子も多いですよ。繊維質も豊富です。

アルファルファ

アルファルファルーサンとも呼ばれるマメ科の多年草で、牧草の代表格です。
起源は 中央アジアといわれ、紀元前のころから家畜用に栽培されてきました。
粗蛋白が極めて高く、ビタミンやミネラル、特にカルシウムを豊富に含んでいます。
病中病後で体力低下時、高齢、食欲低下時、出産している母うさぎなどの 栄養補給として与えると良いでしょう。
嗜好性も高く、太い茎の部分もポリポリと一生懸命喜んで食べてくれるでしょう。




2014年09月09日 | Posted in うさぎの牧草について | | Comments Closed 

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